アメリカ大統領選挙で、共和党候補のドナルド・トランプ氏が当選を果たしました。大統領経験者が再選を果たすのは、なんと132年ぶりのことです。さらに、刑事事件の被告が大統領選で勝利するという異例の事態となりました。トランプ氏は2025年1月20日に第47代大統領に就任する予定です。
民主党候補のカマラ・ハリス氏との接戦が予想されており、どちらが勝つか全く予測できないとされていましたが、結果はあっけなくトランプ氏の勝利となり、正直なところ驚きを隠せません。
まずは、トランプ氏に対して祝意を表したいと思います。おめでとうございます🎊
今回の大統領選の経緯
トランプ氏は選挙戦で「衰退した米国を再び偉大にする」と訴え、過去4年間に進行したインフレや不法移民の増加など、社会や政治の現状に対する不満を強調する戦略を取りました。
また、トランプ氏は4つの刑事事件で起訴され、今年5月には不倫関係を主張する女性への口止め料支払いを巡り、親族企業の業務記録を改ざんした罪で有罪判決を受けました。しかし、トランプ氏は「政治的な迫害だ」と主張し、保守層を中心に支持を集めました。
一方、民主党は現大統領のジョー・バイデン氏が再選を目指して戦いましたが、討論会などで高齢を理由とする不安が露呈しました。このことが民主党内で批判を呼び、いわゆる「バイデンおろし」が起こることとなりました。最終的にバイデン氏は7月に選挙戦から撤退し、副大統領のカマラ・ハリス氏が党の候補に指名されました。女性初の大統領として期待されたハリス氏が優勢になると思われた矢先、事態は予想外の展開を迎えます。
トランプ氏が内外政ともにバイデン政権からの政策転換を進める方針を打ち出したことが、結果的には大きな効果を生んだようです。ハリス氏は確かに新鮮な印象を与えましたが、元々バイデン政権の重要閣僚であったため、バイデン氏の方針を継承する立場となり、それに反感を抱く有権者も多かったのでしょう。そのため、トランプ氏の勢いを止めることはできませんでした。
ハリスが思ったほど支持を集められなかったのは
正直に言うと、私はカマラ・ハリス氏が勝利し、初の米国女性大統領になるのではないかと思っていましたが、あっけなく敗北する結果となりました。
バイデン氏に代わって候補者となったハリス氏は、表明直後は支持率でリードしていました。しかし、最終的には完敗という結果に終わりました。この結果について、私はトランプ氏を熱烈に支持する層がいる一方で、それ以上に現状をどうにか変えたいという強い思いを持った有権者が多かったのではないかと感じています。
特に、ビジネスをしている人々は、バイデン政権の4年間を非常に厳しく感じており、変化を強く求めていました。インフレが進んだバイデン政権と、それを引き継ぐ形となったハリス氏に対して、支持を送る気にはなれなかったのでしょう。
また、国民の経済的な苦しみも、トランプ氏に有利に働いたようです。トランプ氏は即効性のある経済政策を訴え、それが支持率を高める要因となったと思われます。これに対してハリス氏は、経済政策に対する訴求が弱かったように感じられました。
もちろん、ハリス氏も現状からの脱却を訴えていましたが、それでも支持が集まらなかった理由は何でしょうか。おそらく大きな要因は、副大統領としての実績不足です。正直なところ、この数年間でハリス氏には具体的な実績が乏しかったのが事実です。副大統領という立場であれば、政策を推進する立場にあったはずですが、目立った成果が残っていません。これが、大統領として実績を積んできたトランプ氏と対照的に映ったのではないでしょうか。
また、ハリス氏が特に若い女性を中心に強く支持されたことが、結果的に逆風となった可能性もあります。男性層からは「女子会が盛り上がっているだけ」という印象を持たれ、支持者の間での乖離が始まったと考えられます。さらに、女性の中でも「一軍女子感」が強く、いわゆるセレブ的な印象を与えてしまい、そのことが反感を買う原因となったようです。
世界はこれで本当に良いのか
トランプ氏が大統領に選ばれたことについて、正直言って複雑な気持ちを抱いています。
カマラ・ハリス氏は「アメリカおよび世界の未来」を理想的に語り、「新しい未来を切り開いていこう」という印象を与えました。一方、トランプ氏は「今の経済をどうにかする」「移民を追い出す」といった、現実的な課題に焦点を当てているように感じました。結果として、アメリカは理想よりも現在の現実を重視する方向に進んだわけです。
正直に言うと、その現実の重視を私は理解していませんでした。理想を追い求めるよりも、いかに今の生活を守るかが重要だという考え方、これは古今東西変わることのない心理だと気づくべきだったのです。私はそのことを見抜けず、むしろ「ハリス氏の勝利」を予想して(あるいは願って)いたため、今は打ちのめされたような気持ちです。
SNS(X)に「トランプ氏の勝利を予想できなかったやつは、世界の情勢を全く理解していない」と書いている人がいました。はい、私はその通りです。世界の情勢を理解できていませんでした。失格ですね!その通りです、はい!
トランプ氏は、良い意味でも悪い意味でも「仕事ができる人」だと思います。妙な感傷に浸ることなく、行動と交渉を重視し、教養や理想よりも現実の成果を優先する「ビジネスマン」だと言えるでしょう。このようなビジネスの権化とも言えるトランプ氏が大統領になることで、すべてが悪化するとは言いません。むしろ、経済面や外交面で改善されることもあるでしょう。
しかし、移民を追い出せと言ったり、ヘイト的な主張を平気で行うトランプ氏が大統領になることで、理念や正義が見失われ、実利だけを追い求める風潮が加速するのではないかという懸念があります。それはアメリカだけでなく、日本を含めた全世界に影響を及ぼすかもしれません。
最も、人間なんて結局、そんなものなのかもしれません。もしかしたら、この100年ほどは、世界が崇高な理想を追い求め、その理想にできる限り追いつこうと必死に努力した奇跡の100年だったのかもしれません。もちろん、理想に完全には届いていませんが、二度の大戦を経た後に、人類が理想に向かって歩んでいたのは事実でしょう。
しかし、その理想を追い求める道を捨て、再び「やったもの勝ち、勝ったものがすべて」という世界が戻ってきつつあるように感じます。結局、人類なんてそんなものでしょう。
であれば、私は自分とその周囲だけでも平和で幸せな道を選ぶしかないのかもしれません。だって、そうじゃないですか!(激怒)
怒ってもしょうがないですね。私の懸念が杞憂でありますように。もしトランプ氏が大統領でよかったとなれば、単に私が間違えていただけ、私が愚かだったということです。それで人類にとってはハッピーな結果となるのであれば、何よりです…。
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