先日行われた2024年衆議院総選挙ですが、自公政権が過半数を取れず、政権交代の可能性が高まっています。今回はいわゆる「裏金問題」に端を発した政治不信に加えて、昨今の物価高から来る生活苦の問題もあり、選挙率が上昇するものだと思っていましたが。
何と前回の3年前の総選挙よりも3ポイントほど下がった53%程度だったそうです。これは戦後でも3番目に低い数字なんだとか。
若い世代の政治不信の強さ
ここからはあくまでも私の勝手な独断で意見を述べたいと思います。
まず選挙率が上がらない理由は、若い世代の政治不信が強いことにあると思います。「どうせ変わりっこない」「誰がやったって一緒」という雰囲気。事実、先日某若手俳優さんが同じ趣旨の発言をされていましたね👉政治無関心31歳俳優に批判続々
ただこれは、選挙に行かない若い人が悪いという意味よりも、むしろそう思わせている日本社会(政治)全体の問題ではないかと思います。日本って、物事を変えることがすごく難しい社会だと思いませんか?変えたくても岩盤支持層が鉄板過ぎて、抵抗が強くて跳ね返される。民主党が政権を取った時もそうでしたし、政治だけではなく、社会全体にこの傾向が著しく強いんです。
なので、どんなに政治的意見を強く発信しても、それが投影される可能性が低いわけで。こうなれば、政治や社会に対して無力感を抱いてしまうのは当然です。そしてそれは、54歳の私も思ってしまう事です。
こうしてしまったのは、もちろん日本社会という根本的な部分がありますが、それに甘んじてきた大多数の大人たちの責任も重大だと思うのです。
特に私たち50代世代の無責任ぶり
自分の世代を自分でディスるのはどうかとは思いますが…あえて言います。
この日本社会の無力化に最も貢献したのは私たち50代の世代ではないかと思います。よく、「団塊の世代が日本を壊した」的な発言を目にしますか、果たしてそういえるでしょうか?というのは「団塊の世代」の方たちは昭和20年代前半生まれ。戦後間もなくの物資もお金も無い時代、苦しい時代だったと思います。そこから昭和40年代に社会人となり、上げ潮の日本を支えていった方々です。この世代が非常に多い日本ですが、その世代が中心となって生まれた我々50代の世代は、むしろ高度経済成長期に生まれ、その豊かさを享受した世代です。(言い換えれば豊かな時代しか知らない)
その我々は80年代後半~90年代(平成初期)にほぼ社会人となりました。バブル崩壊前後に就職した人たちが多く、その豊かさがはじけ苦しい思いをした方も多いです。それに対する社会への恨みが生じるのは分かります。ただ私は幸いなことに、バブルがはじける直前に公務員として就職したため、その苦しさを味合わなかったことは幸いでしたし、その苦しみが真にわかっていないかもしれません。
でも、結局我々の世代は、このバブルの享楽とこれがはじけた後の世間への恨みという両極端な二面性があります。楽しさと苦しさに挟まれて、社会的な問題への関心、政治への関心が薄れてしまった面があるのかと思います。
私の世代で、政治の話をする人があまりいませんでした。したところで白い目を向けられますし、それだったら享楽的な話か仕事の(内容ではなく大抵は人の悪口)話になってしまいます。ここに日本人が社会的問題、政治的関心を失わせた要因の一つがあると思います。
こういう我々世代を見ている若い世代は、流石に政治的関心なんか薄れてしまうでしょう。ただ、今の若い世代の一部には、我々世代よりも優秀で、なおかつ社会的問題、政治的関心を強く持ち、意見を発信している人も少なくありません。こういう人たちを大事にして、世間的に発信していくことが大事だと思いますがどうでしょうか。
政治的関心を強めるためには
政治的関心を高めていき、投票率を上げるためにはどうすればよいでしょうか?
私は残念ながら、特効薬は全くなく、むしろこれからも下がり続ける可能性が極めて高いと思います。先に若い世代の一部に優秀で、政治的関心を強めて意見を発信していく人がいると言いましたが、それはごく一部です。大半はそうではないし、そしてそうならないでしょう。
それでも、世間的に発信をしていく「王道路線」を貫くしかないと思います。今後も投票率は劇的には上がることはなく、微増や微減を繰り返すことになるでしょう。その中で、関心が強い人たちが上から目線などではなく(リベラル系の人はこれが特に強い!)、わかりやすい言葉で敵対心をなるべく煽らないようにして発信する事、これしかありません。
日本人が政治的関心があまりないのは、ある意味平和で豊かだからです。確かに生活困窮者は多くなり、日々の生活と労働に四苦八苦する方は多いですが、それでも日々の食糧には事欠かず(と言っても米や他の食糧の物価は上がってますが)、少なくとも飢え死にするほど苦しい状況という人は極めて稀だと思います。そして、今はいささか物騒ですが、それでも犯罪率は少なく治安が良く、ましてや国内で内乱など戦争状態ではない。となれば、政治に強い関心が無くてもとりあえず生きてはいけます。そしてバラエティ番組やドラマ、スポーツ観戦、ゲームなどをしたり、飲みに行ったりなどささやかな楽しみが享受できるので、政治的な関心などなくても何とかなっているのが今の日本です。
ただ、そういう日常を過ごす裏で、様々な生活の基盤が変わっていき(悪い方へが多い)、いつの間にか「え!知らなかったよ!」となってしまっては遅いのです。ここ10年間は安倍一強(自民党)の政治が続き、結構勝手に決められている状況が続いていました。そうなった後で騒いでも簡単にはもとへ戻らないのです。
政治的関心がある人は、ほんの少しずつ政治的発信をしていき(過剰になり過ぎないで)、少しでも周囲の関心を高めていくこと、地道にこれを続けていきましょう。間違っても上から目線で「選挙へ行け」「〇✖党を支持しろ!」などと言ってはいけませんよ。(笑)
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