MLBサンディエゴ・パドレスに所属するダルビッシュ有選手が、9月22日地元ペトコパークでのホワイトソックス戦に登板し、日本人投手としてMLB初、史上90人目のMLB通算2000奪三振を達成しました。
日本(NPB)時代には1250奪三振を記録し、日米通算では3253奪三振に達します。これは日本人プロ野球経験選手の中で、金田正一、米田哲也両投手に次ぐ歴代3位の成績です。さらなる記録更新が期待されます。
ダルビッシュ選手は、MLBで肘の怪我に苦しむ日々がありましたが、その中での2000奪三振達成は特筆に値します。加えて、今年5月には日米通算200勝も達成しました。
このダルビッシュ投手の偉業を振り返り、その凄さを検証していきます。
通算200勝を記録
ダルビッシュ投手は今年38歳を迎えます。昨年は8勝10敗、防御率4.56とやや調子を落としており、今年の成績が気がかりでした。
しかし、今シーズンは開幕戦を韓国で迎え、古巣ドジャースとの対決や大谷翔平選手との対戦がありました。その後順調に勝ち星を重ね、5月19日のアトランタ・ブレーブス戦では7回を投げて99球、2失点、9奪三振という好投を見せ、野茂英雄・黒田博樹両投手に続く史上三人目のNPB/MLB通算200勝を達成しました。平成以降、200勝を達成することが難しくなり、野茂・黒田両投手以外では北別府学・工藤公康・山本昌の3人しかおらず、1980年以降に生まれた選手の200勝達成は初めてです。
平成の名投手たち、斎藤雅樹、桑田真澄、槙原博巳、ヤクルトの石井一久、楽天・マリナーズの岩隈久志、そして西武ライオンズ・ボストンレッドソックスの松坂大輔なども200勝には届きませんでしたが、ダルビッシュ投手は38歳になっても一線級の投球を続けています。来年以降も現役として投げ続けることができるでしょう。この記録がさらに伸びることに期待しています。
もしかしたら4000奪三振も可能!?
200勝達成後、ケガや家庭の事情で登板がない日が続きましたが、復帰後は順調に奪三振を伸ばし、9月22日にMLB通算2000奪三振を達成しました。これはMLBで投げた日本人の中では最多で、以前は野茂英雄投手が持っていた1918を昨年超えています。
さらに、ダルビッシュ投手はNPB在籍7年で1250奪三振を記録し、日米通算では3253奪三振に達しました。この記録は金田正一の4490、米田哲也の3388に次ぐ日本人投手歴代第3位です。
私としては、金田さんの記録はさすがに難しいと思いますが、米田氏の3388奪三振は抜けるのではないかと考えています。あと135奪三振であれば、1年間フルに投げれば(規定投球回数162イニングとして)162奪三振程度は達成できるでしょう。
ダルビッシュ投手は奪三振が多い投手で、MLBに渡った2012年には221奪三振、翌年には277奪三振を記録し、奪三振王に輝いています。ここ数年は奪三振率が落ちていますが、1イニング1個程度の三振を奪っているため、不可能な数字ではありません。
ダルビッシュ投手は42歳になる年齢までパドレスとの契約があると聞いています。あと3、4年MLBでプレーできる計算です。現在の彼のパフォーマンスを見れば、先発ローテーションを任される実力は保持できると思います。そうなれば、3500奪三振を超え、もしかしたら4000近くまで数字を伸ばせるかもしれません。
記録がすべてではないとはいえ、ダルビッシュ投手がそこに最大の目標を置いているとは思えません。しかし、私としては昭和の大投手の記録だけが上位にある現状を打破し、「今の若い投手はダメだ」という風潮を吹き飛ばしてほしいと願っています。数字がすべてというのであれば、先達よりも少ない試合数やイニング数で遥かに上回る奪三振を記録しているダルビッシュ投手は、確かに別格と言えるでしょう。
史上最高の投手に
ダルビッシュ投手は、歴代の日本人投手の中で最高級の投手だと思っています。
NPB在籍時には、日本ハムのエースとして5年連続で防御率1点台を記録し、毎年約15勝、200イニングをほぼ毎年投げていました。奪三振も多く、毎年200個以上を挙げていました。これほど無敵で鉄板な投手は、過去も未来もほとんどいなかったのではないでしょうか?しいて言えば、今年ドジャースに入った山本由伸投手がオリックス在籍期間の無双状態がこれに匹敵するかと思います。
MLBに移ってからはケガに悩まされ、思うように投げられない年もありましたが、奪三振は多く、四死球や被本塁打が多い場面も見られ、「好投しても勝ち星が上がらない」ケースが多かったようです。
それでもダルビッシュ投手は不死鳥のように復活し、2020年には短いシーズンながら最多勝、2022年にはパドレスで16勝を挙げ、MLBで一流の投手として君臨し続けています。
昨年のWBCで日本が優勝した際、ダルビッシュ投手は選手たちの精神的支柱としても活躍しました。彼は自分の技術を惜しみなく後輩たちに伝授し、かつての「技術は盗め」という考えとは真逆の姿勢を示しています。
ダルビッシュ投手のストイックな生き方や投球術、トレーニング法、食事やサプリメントの取り方など、幅広い内容を後輩選手たちに伝え、これが日本人選手のレベル向上につながることを願っています。
大谷選手の活躍が目立ちますが、ダルビッシュ投手の今後の活躍にも目を向けてほしいと思います。
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