兵庫県の斎藤元彦知事によるパワハラ問題が連日マスコミを賑わせています。7月7日にパワハラを内部告発したと見られる県職員が死亡して以降、報道は過熱しています。さらに、多くのパワハラ事例が告発されているにもかかわらず、斎藤知事は一向に辞職しようとしません。
ここまで来ても頑なに非を認めず、辞任しない斎藤知事の態度には驚きます。なぜここまで頑なでいられるのか、そして平然としていられるのか、私には全く理解できません。亡くなった方がいることを考えると、この態度は許されるものではありません。
パワハラ疑惑の中身
斎藤知事のパワハラ疑惑について、報道されている事例は以下の通りです。
- 一回しか行かない視察先で、備品の長靴を拒否し、新品の長靴を準備させた。
- 怒ると机をバンバン叩き、部長からのメッセージに既読スルーで無視、放置し、その後秘書課からフォローされることがあった。
- 雨が降り出した際に、知事が濡れないように傘を差し出すのが遅かったとして舌打ちされたと聞いた。
- 現場視察時には事前に鏡を準備しないと罵倒され、全身鏡と三面鏡を用意する必要があった。
- 工事用ヘルメットを被りたくないと言ったため、復興工事を止めさせた。
これらに加え、「知事のパワーハラスメントについて」の自由記述は計74ページにわたる文量でまとめられています。また、次のような報道もありました:
「出張先のホテルで予約が必要な夕食を急きょ取りたいと要求し、断られた際に『俺は知事だぞ』と激怒した。」
まだ疑惑の段階を出ていない状態ですが、県職員からこれだけの声が寄せられていること自体、極めて異例ではないでしょうか。
リコールはされないのか?
これほどのパワハラ疑惑が出ているにもかかわらず、斎藤知事は一向に辞任しようとしません。8月30日に行われた県議会の調査特別委員会(百条委員会)では、パワハラ疑惑について斎藤知事が証人尋問を受けました。斎藤知事は、強い口調で職員を叱責したケースについて「職員に不快な思いをさせたことは反省し、謝りたい」「言い方が厳しかったり、強くなったりしたことは謝りたい」と陳謝しましたが、パワハラの事実は否定し、知事続投への意欲を明確に示しました。
ここに来ても一向に自分の非を認めない斎藤知事に対して、X(旧Twitter)では多くの人々が怒りを表しています。具体的には以下のような意見が寄せられています。
- 「そもそも兵庫県民が舐められているのだから、不信任案を出してなんとかするのは県民の努めだぞ?」
- 「兵庫県民として、斎藤知事にはお引き取り願いたい。未だに言い訳ばかりで、心からの謝罪ができているとは全く思えない」
- 「兵庫県民は愛知県のようにリコール運動をしないんですかね?」
知事のリコールについては、立憲民主党などの県議で構成する「ひょうご県民連合」が、9月議会で斎藤知事への不信任決議案を提出する方針を発表しています。リコールを実現するためには、有権者総数の3分の1以上の署名を集め、代表者が所管の選挙管理委員会に請求する必要があります。兵庫県の有権者数は約450万人で、リコールには150万人超の署名が必要です。これは非常に厳しい条件ですが、現在の斎藤知事への強い反発を考えると、150万人を超える可能性もあるかもしれません。
職員に対する謝罪はありましたが、「パワハラかどうかは私が判定するというより、百条委員会が判定するものだ」と言い放つ斎藤知事に対して、果たして民意が届くのでしょうか。
自民が斎藤知事に対し「辞職」申し入れへ
このパワハラ疑惑を受けて、県議会最大会派である自民党県議会は、さすがに斎藤知事に対して辞職の申し入れを行うと発表しました。自民党県議会には最大で37人の議員がいます。知事の証人尋問終了直後に臨時総会を開き、辞職申し入れを決定したようです。
臨時総会後の会見で、自民党県議団の北野実幹事長は「斎藤元彦氏の道義的な責任がないというのは違うと思う。また、通報者が亡くなったという事実は非常に重く、人の命は本当に重要である。このことをしっかりと受け止める必要があるという意見もありました」と述べました。自民党は、知事への「辞職申し入れ」について、12日までに維新や公明など他会派を含め、兵庫県議会に所属する全議員の賛同を得たいとしています。
斎藤知事を支持していた自民党県議会が辞職の申し入れをするほど、斎藤知事は追い込まれている状況です。あとは、所属している維新がどう動くかがカギです。もし維新が見放せば、斎藤知事は孤立無援となり、辞任せざるを得なくなるでしょう。
それでも頑なに辞職しようとしない斎藤元彦という人物は、一体何を考えているのでしょうか。
※追加記事
兵庫県議会(定数86)の第2会派「維新の会」(21人)は8日夕にオンラインで会議を開き、9日にも県議団として斎藤知事に辞職と出直し選挙を申し入れる方針を固めました。
斎藤知事の人間性
斎藤知事は元官僚で、総務省の元官僚として知られています。兵庫県神戸市出身の46歳です。彼の「元彦」という名前は、元兵庫県知事であり、斎藤氏の親族の仲人を務めた金井元彦氏にちなんで、祖父が名付けたとされています。斎藤氏自身も「自分は知事の名前がついているから、知事になるんだ」と対談した泉房穂氏に言い放ったとのことです。
斎藤知事は「おねだり」をする知事としても有名ですが、このおねだり癖は子どもの頃からあったようです。祖父に「あれが欲しい」とねだるとすぐにもらえたとされ、大学までの学費も祖父が出したとのことです。一度、祖父が小遣いを渡さなかった際には周囲に愚痴るほど、「おねだり」が当たり前の環境で育ったようです。
また、泉房穂氏によると、斎藤氏が兵庫県知事に出馬する際の売り込みでは、「とにかく知事になりたい」の一点張りで、知事になって何をしたいのか、どのようなビジョンがあるのかを全く説明しなかったといいます。「ポストばかりに強い関心があり、正直驚いた」と述べています。
このような背景を見ると、斎藤知事は「自分が正しいと言えば、周りはみな従う」という環境で育ち、総務省の官僚時代にもその考えが色濃く反映されていたと考えられます。それが当たり前のこととなり、知事になっても変わることはなく、むしろ増長してこのような事態を招いたのではないでしょうか。いわゆる「東大出の偏差値秀才」の悪い典型と言えるかもしれません。
脳学者の中野信子さんは、斎藤知事の事を「認めたら負けと思っている人の典型。」とおっしゃっていますね。まさにその通りではないかと思います。
このような傲慢で不遜な知事には、一刻も早く辞職してもらいたいですね。
※※※ このサイトは、アフェリエイト広告を掲載しております ※※※
ブログをライフワークにしてお金と自由を生み出す方法 [ 中道 あん ] 価格:1705円 |
コメント