読売巨人軍の菅野智之投手(34)が今オフ、海外FA権を行使してアメリカメジャーリーグ(MLB)移籍を目指す意向だそうです。菅野投手は2020年のシーズン終了後にポスティング制度を使いメジャー移籍を目指したが、契約に至りませんでした。
34歳にして円熟した投球を披露
今期の菅野投手は絶好調で、24試合に登板し、15勝3敗と最多勝をほぼ確実にし、防御率1.67という安定感たっぷりの投球を披露しました。
ここ数年、成績が下降気味で加齢による限界がささやかれ始めていましたが、どっこい今シーズンは復活し、健在ぶりをアピールしています。
菅野投手は2013年に巨人軍に入団し、1年目からエースとして活躍します。2年目はシーズンMVPを受賞。5年目の2017年には17勝で最多勝と防御率1位、翌18年も15勝を挙げて最多勝・防御率1位に加えて、奪三振数も200を超えタイトルを奪取。いわゆる投手三冠を達成し、2年連続で沢村賞を受賞しています。
2020年にも14勝2敗という好成績で最多勝を受賞し、この年にメジャーリーグへの移籍を目指しますが、条件が合う球団がおらずに断念します。当時30歳という年齢もあったのかもしれませんが、毎年180~200イニングを投げており、金属疲労も懸念されたようです。
その影響で、2021年以降の3年間は不調でした。いずれも防御率3点台で、菅野にしては不本意なシーズンが続きました。本格派で真っすぐが早く、変化球も切れるという無双ぶりを見せていた菅野も、限界説がささやかれていましたが。
今シーズンはスタイルをやや変えて、打たせて取る投球術で復活しました。15勝3敗という抜群の成績でした。これならMLBのチームも獲得に乗り出すこと必至ではないでしょうか。と言いたいところですが…。
34歳という年齢はネックになるか?
問題は34歳という年齢です。普通に考えれば、34歳という年齢は投手としての上積みがあまり期待されない年齢です。加えて菅野投手は巨人軍でほぼ10年間以上エース格として投げ続けています。つまり、長年の金属疲労が半端ないはずです。
なので獲得に二の足を踏む球団が多いかもしれませんが、34歳で移籍して活躍した例外が1人います。それは広島からドジャース・ヤンキースへ移籍した黒田博樹投手です。
黒田投手も30歳を過ぎたあたりから広島のエースとして君臨。彼もまた常にエースとしてイニングを多く投げていました。なので、この年齢で移籍というのは懸念されていたかと思います。
しかし黒田投手は、メジャーでも広島時代と変わらない成績を上げています。毎年200イニング前後を投げ、常に防御率も3点台。安定感抜群で40歳までMLBで主力投手として投げ続けます。その後、広島カープに戻り、2年間連続で二けた勝利を挙げて引退しています。
この黒田投手の成功例があるので、復活した菅野投手も同じように活躍する可能性は十分にあります。
菅野投手の活躍を期待!
菅野投手は今年まで通算136勝(江川卓投手の135勝を抜いた!)をあげ、4度の防御率1位、2度のMVP、2度の沢村賞を受賞しています。そして今年の活躍で4度目の最多勝、3度目のMVPと沢村賞獲得になることはほぼ間違いないと思います。
現在の投球内容は、平均92マイル(148キロ程度)のフォーシームを軸に、ツーシームを駆使し、スライダーとカットボール、スプリッター、カーブを投げ、抜群の制球力と投球術を誇ります。さすがにスピードはかつてより落ちましたが、まだまだ活躍の余地はあります。
菅野投手のMLBでの活躍を期待したいです。
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