お城の紹介 2⃣ 松本城 ① 主な概要

お城

お城の紹介です。2段目は松本城。日本に現存する天守閣の中でも、最も古い部類に入るこの城は、徳川家康の家臣・石川数正によって築かれた名城として知られています。

こちらの写真を撮影した時は残念ながら曇っていましたが、晴れた日には北アルプスを背景にした天守閣が一層映えます。松本城は平城で、天守閣の周囲に山が一切ないため、その美しい姿がひときわ目立つのです。

松本城の概要

松本城

城のスタイル 平城 

創建年 文禄・慶長年間 

創健者 石川数正・康長

残っている遺構 天守閣・乾小天守・渡櫓・月見櫓・石垣・堀

住所 松本市丸の内

アクセス JR松本駅 徒歩10分

  営業日 年中無休   開場時間 8:30~17:00(最終入場は16:30)

  料金 (天守閣観覧料) 一般700円 小中学生300円

国宝 松本城 - 松本城をより楽しむ公式ホームページ

松本城の歴史

1⃣ 深志城が前身

松本の地は松本平の中心に位置する低平地で、いくつもの川が合流し、豊富な湧水にも恵まれていました。古くから深志(深瀬)と呼ばれ、信濃国の中心地として栄え、室町時代には信濃国守護の小笠原氏が本拠を構え、深志の地には支城を築いていました。

戦国時代に入ると、天文17年(1548年)に甲斐の武田信玄が小笠原長時を撃破し、この地に進出。信玄は家臣の駒井高白斉に命じて深志城を拡張し、東信濃と北信濃への進出拠点としました。この時、松本城と城下町の礎が築かれたのです。

天正10年(1582年)、織田信長が甲斐の武田勝頼を滅ぼし、木曽義昌を深志城主に任命。しかし、信長の本能寺の変後、信濃は混乱に陥り、越後の上杉景勝が北信濃に侵攻。深志城を攻撃し、木曽義昌を追い出して小笠原長時の弟・貞種を城主にしました。しかし、長時の嫡男・貞慶が徳川家康の支援を受け、周辺の旧臣を集めて深志城を攻め取り、貞種は越後に逃れ、貞慶が城主となり父の後を継ぎました。この際、貞慶は城の名を改め、松本城と称しました。

2⃣ 石川数正の築城

天正18年(1590)豊臣秀吉が小田原の北条氏を滅ぼすと、徳川家康は関東へ移され、小笠原貞慶の子秀政も下総古河へ移ります。その後、かつての家康の家臣で豊臣氏に転じた石川数正が、10万石を得て入封しました。数正は3年後に没しましたが、現在の松本城の原型を作ったのは、数正とその子康長で、完成したのは慶長2年(1597)ごろとみられています。

その後、慶長18年に石川康長は改易され、小笠原秀政が城主に返り咲きますが、以後城主は、戸田氏、松平氏、堀田氏、水野氏、そして再び戸田氏と、目まぐるしく変わって明治維新を迎えました。

3⃣ 現存する天守閣では3番目の古さ

現存する天守閣は、北アルプス連峰を背景に、烏城の異名通り、黒い外観が鮮やかです。

連郭複合式の天守閣は、まず石川氏が五重六階の大天守の北側に三重四階の乾小天守を配置し、渡櫓で繋ぎました。さらに、寛永10年(1633年)には松平直平がその東側に二重三階の辰巳付櫓と月見櫓を加えました。

現存する天守閣の中では全国で3番目に古く、五重のものとしては最古です。石垣は野面積みで、桃山時代の実戦本位の建築様式を伝え、やや武骨な印象もあります。

松本城の主な遺構

松本城の最大の特徴は、この美しい黒い天守にあります。高さ29.4m、五重六階の天守です。

もちろん、他にも見所は数多くあります。

天守閣を真ん中に、向かって右側が乾天守、左側に辰巳付櫓とさらにその手前に月見櫓があります。

写真は、天守6階(最上階)から見た松本城下の姿です。松本城の階段は往時のまま非常にきつく、登る際には十分お気を付け下さい。

乾天守(乾小天守)

高さ16.8mで、二重三階構造です。内部には丸太柱が多数使用されており、三・四階の12本の丸太柱も、城が最初に建てられた頃のもので、400年以上経っています。なお、現在は閲覧できません。

向かって手前が月見櫓です。月見を楽しむための櫓で、北・東・南の舞良戸を外すと、三方が吹き抜けになります。他の場所ではなかなか見られない開放的な造りです。

背後にあるのが辰巳付櫓です。天守の南東(辰巳)に位置し、隣の月見櫓と共に寛永年間に造られた建物です。一階には武者窓、二階には花頭窓があります。花頭窓の内側には引分板戸があり、雨水を流す工夫が施されています。

天守閣の大手口にある野面積みの石垣です。確かに武骨な印象があります。

黒門

本丸に入る正門で、櫓門と枡形からなり、本丸防衛の要です。一の門(櫓門)は昭和35年(1960年)に復興され、二の門と袖塀は平成2年(1990年)に復元されました。

天守閣の裏側のお堀の状態です。現在は本丸と二の丸の堀が残っています。

松本城の写真

最後に、松本城の写真をいくつかアップします。

※※※ このサイトは、アフェリエイト広告を掲載しております ※※※




ブログをライフワークにしてお金と自由を生み出す方法 [ 中道 あん ]

価格:1705円
(2024/9/15 12:26時点)
感想(0件)

コメント

タイトルとURLをコピーしました