12月27と28日、中森明菜さんが都内でファンクラブ向けのイベントを実施しました。
代表曲の『北ウィング』や『TATTOO』などをジャズアレンジで披露し、メドレーを含む全11曲を演奏。計4公演で約650人の観客を魅了したそうです。
投げキッスを披露
明菜さんは、「あっき~な!」のコールと手拍子に導かれて登場しました。白と黒のフリルがついた上着に白のパンツ姿で登場。「ご無沙汰しています」と挨拶をし、三方に礼をして、なんと「投げキッス」をすると、万雷の拍手が巻き起こったと言います。
特に盛り上がったのは、終盤に「BLONDE」を歌唱した場面。曲が始まると同時に縛っていた髪を解き、お馴染みのウェーブが入ったサーファーカットをなびかせたそうです。ファンからは「可愛い~」の歓声が沸き起こり、中森さんは「ありがとう!」と答えて見せたそうです。
約1時間ほどのファンとの交流だったそうです。客席からは矢継ぎ早に「エアハグ頂戴!」「投げキス欲しい!」などの声が飛びました。ステージは最前列の観客から1メートルもない距離だったそうで、これは明菜さんのファンに対する哲学が見事に反映されていると感じました。
大ホールより、ファンと近い距離のスタジオを好む
先日、「THE ALFEE(アルフィー)」が103回目の日本武道館でのコンサートを開催しました。これは、矢沢永吉さんの157回、松田聖子さんの129回に次ぐ歴代3位で、バンドとしては歴代1位です。女性歌手最多の松田聖子さんは129回ですが、驚くべきことに明菜さんの武道館コンサートはほとんど記憶に残っておらず、明治製菓のスポンサーによる特別ライブが数回(6、7回程度?)あったくらいです。私もそのうちの一度に参加したことがありますが、短い時間のライブだった記憶があります。
明菜さんの伝説的なライブと言えば、1989年の東京・よみうりランドEASTで開催された野外ライブ「AKINA INDEX-XXIII The 8th Anniversary」がありますが、こちらは大きなホールではなく、遊園地の野外ライブです。明菜さんにはこうした比較的小規模なホールでのライブが多く見られます。
武道館を抑えられなかった理由として、当時の所属事務所「研音」が芸能プロとしては弱小で、その点が影響していた面もあったかもしれませんが、それ以上に明菜さんが大ホールでのコンサートをあまり好まなかったという事実があります。
これは、明菜さんがデビュー前にとある歌手の武道館公演に行き、後ろの席でほとんど見えなかった経験から、「自分が歌手になったら、大きな会場よりもファンと触れ合える会場でコンサートをしたい」と思ったことが大きな理由の一つだと言われています。
見栄よりファンを大切に
昭和の時代、特に日本人歌手にとって、日本武道館での公演回数はステータスでした。松田聖子さんの回数を見ればわかるように、今でも非常に権威があると思います。
しかし、明菜さんはあまりそういった見栄を気にしないようです。見栄よりもファンを大事にしたい、大切にしたいという気持ちの強いアーティストだったと思います。
そのような明菜さんです。どうなのでしょうか?このところ紅白への特別出演がずっと言われていますが、12月29日時点で出場の話はないので、もう今年の出演はないかと思います。そして何より、見栄を気にしない明菜さんが紅白出演にこだわるとも、私には思えないのです。
復活したとはいえ、まだ自分が盤石でない状態で紅白の舞台に出たいとは思わないはずです。たとえオファーがあっても、断っていると思います(おそらくオファーもないと思いますが)。
これは考え方の違いがあるため一概には言えませんが、明菜さんはメンツや見栄にこだわって大きな舞台に出ることよりも、自身の準備を万全に整えてからファンの前に出ることを選ぶと思います。もちろん、「どんな状態でも出るのがプロだろ!」という意見もあります。おそらく昭和・平成の芸能界のスタンダードはそれでしょうね。明菜さんが平成以降、なかなか仕事が落ち着かず、芸能プロやレコード会社から批判され、契約を打ち切られたりしたのも、恐らくそうした明菜さんの哲学が理解されにくかったのかもしれません。
明菜流「働き方改革」の途上で
私は、明菜さんが無理にメディアに頻繁に出たりする必要はないと思います。コンサートも、今のようにファンクラブ限定のライブやディナーショーを中心に行い、年に1~2回程度、もしくは数年に1~2回の一般向けコンサートを開催するくらいでも十分ではないでしょうか。
無理をせず、明菜さんらしく活躍してほしいです。明菜さん流の芸能界での「働き方改革」を貫いてほしいと思います。それに対して横槍を入れるような、旧態依然とした芸能プロダクションは必要ありません。
40年以上にわたり芸能界に身を置いてきた明菜さん。その刻んできた歴史は非常に尊いものがあります。その歴史を感じさせてくれる活動をしていただけるだけで、私はとても嬉しいです。
日本の芸能界は非常に特殊な環境で、タレントさんたちが言いたいことも言えず、本当にやりたいことを実現しにくい状況があります。そんな中で明菜さんが活動されていることは、本当に貴重なことだと思います。どうか、ご自身のペースを大切に、これからも活動を続けていただければと願っています。
※※※ このサイトは、アフェリエイト広告を掲載しております ※※※
ブログをライフワークにしてお金と自由を生み出す方法 [ 中道 あん ] 価格:1705円 |
コメント