中森明菜に魅せられて 推し活 3⃣大ヒット曲がずらり84年

中森明菜

このところ、私の記事では中森明菜さんについて取り上げる機会が増えています。もうお分かりかと思いますが、私は明菜さんの大ファンです。

思い返せば、人生で初めて「推し」という存在に出会ったのが中森明菜さんでした。愛らしい顔立ちでありながら、ツッパリ的な存在とされ、次第に大人びていき、昭和を代表する歌姫へと成長した明菜さんは、私の中学・高校時代に唯一無二の存在として輝き続け、その作品に私は魅了され続けてきました。

では、なぜ私は明菜さんに夢中になったのでしょうか?そしてその思いが今も続いている理由は何か?今回は、アイドル歌手として正念場を迎えた84年の大活躍に迫ります

中森明菜のオールタイムリクエスト ニッポン放送 感想
中森明菜さんが、15日ニッポン放送でラジオパーソナリティを務めた「中森明菜のオールタイムリクエスト」を聴きました♪この番組は、基本的にミッツ・マングローブさんと垣花正さんが生放送で進行し、明菜さんは事前収録で出演しました。久しぶりに明菜さん...
※ 当該写真はアルバム「バリエーション」から抜粋

勝負の名曲「北ウィング」

1984年の最初の曲は『北ウィング』でした。この曲は、いわゆるツッパリソングでもなければ、可憐少女路線とも異なり、大人びた明菜さんの新境地を感じさせる曲調でした。

この曲は、海外にいる恋人を追って(おそらく成田空港?)、北ウィングから飛行機に乗り、日付変更線(おそらくアメリカ?)を越え、現地で待つ恋人の胸に飛び込むという、実にドラマチックなストーリーの曲です。

明菜さんの代表曲の一つであり、アイドルとしてだけでなく、真のアーティストとして羽ばたくきっかけとなった曲だと言えます。

これを聞いたとき、当時はとても衝撃的でした。「中森明菜という人は凄い!」と心底から思った瞬間でした。

※ 当該写真はアルバム「バリエーション」から抜粋

この曲は、当然ながら大ヒットし、約60万枚を売り上げ、レコード大賞にもノミネートされました。しかし、運が悪くオリコンチャートでは1位を獲得できず、2位止まりでした。欽ちゃんファミリーの「わらべ」が出した「もしも明日が」に阻まれ、1位を獲ることができなかったのです。しかし、ザ・ベストテンでは5週間1位を獲得しました。

ただ、曲調から考えると、実際にはもっと売れるんじゃないかと思っていました。ミリオンセラーすら可能性があるのではないかとも思いましたが、さすがにそれは厳しかったのでしょうか…。

玉置浩二サウンドの「サザン・ウィンドウ」

「北ウィング」の次にリリースされたのは「サザン・ウィンドウ」という曲です。ドラマチックな「北ウィング」とは異なり、夏を思わせる爽やかな、しかも明菜さんには珍しく明るい曲調でした。

この歌も54万枚を超える大ヒットとなり、オリコンチャートでは1位を獲得しました。以降、88年まで15曲連続で初登場1位を記録します。

肩の力が抜けた感じの曲で、この歌が普通にヒットするあたり、さすがに明菜さんです。そして、この曲は、安全地帯で世に出始めていた玉置浩二さんの作曲です。

大ヒット曲を連発する明菜さんは、もはや一時的なブームではなく、その人気と存在感が完全に固定化していきます。しかもそれは、アイドルとしてだけでなく、アーティストとしても、です。

※ 当該写真はアルバム「ビターアンドスイート」から抜粋

CMやドラマに何故でなかったのか

ただ、これほどの人気がある明菜さんに対して、私は一つの疑念を抱きました。それは、「これほど人気のある歌手が、なぜCMやドラマに出演していないのだろう」ということです。

特にCMに関してですが、83年頃には「花王」や「キャノン」のCMに出演していたものの、この84年当時は全く出ていなかったと記憶しています。もちろん、ドラマにも出演していません。

そしてこの頃から、近藤真彦さんとの交際報道が出始めます。その近藤さんと付き合うことをよしとしないジャニーズ関係者やファンが、明菜さんに心ない罵声を浴びせたりしたことも実際にありました。「ザ・トップテン」という番組で、明菜さんに対して「帰れ!帰れ!」と激しいコールを浴びせる近藤さんのファンの姿が放映され、非常にショックを受けた記憶があります。

どうも、そのあたりの影響もあったのか、CMから締め出された可能性もあったのでしょうか。ジャニーズとの関係が、後年まで明菜さんの芸能活動に影響を与えたのではないかと感じています。

究極のツッパリソング「十戒(1984)」

この年の夏、明菜さんは究極のツッパリソングともいえる「十戒(1984)」を発表します。モーゼの十戒をもじったこの曲は、ひ弱な男性への怒りを辛辣にぶつける歌詞と曲調で、明菜さんの人気が頂点に達したかのような印象を与えました。

当然、大ヒットし、61万枚を売り上げ、明菜さんの曲ではこの年一番のヒットとなりました。ザ・ベストテンでも5週連続1位を獲得し、振り付けで「イナバウアー」的にのけぞる姿も印象的でしたよね。

ただ、「北ウィング」「サザン・ウィンドウ」という異国情緒のある大人びた歌の後に、明菜さんが原点ともいえる「ツッパリ風」に回帰したのは、やや意外でした。明菜さんサイドとしても「もう一つパンチの効いた歌を出して大ヒットさせたい」と思ったのでしょう。その狙いは見事に的中しました。ツッパリ明菜の魅力をすべて出し切った、そんな感じです。

この年のアルバムは「アニバーサリー」と「ポシビリティ」の2枚でしたが、シングルの大ヒットに比べると、やや印象が薄かったかもしれません。ただ、改めて聴くと、アイドルから脱却しつつある試みが十分に感じられました。

このあと、84年は最後にあの名曲がリリースされますが、その話は次回に続きます。

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