MLB最多盗塁記録 リッキー・ヘンダーソン氏死去 享年65

時事ネタ

MLBでオークランド・アスレチックスなどに所属し、通算1406盗塁や2295得点といったMLB最多記録を持つリッキー・ヘンダーソン氏が、65歳の若さで死去したことが分かりました。

ヘンダーソン氏の死去は、複数の米メディアが報じたほか、氏の親友で米野球殿堂入り選手のデーヴ・ウィンフィールド氏(写真左)が自身のインスタグラムで伝えています。

米史上最高の1番打者と称され、野球ファンなら知らない人はいない存在でした。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

左投げ右打ちという珍しい打者

ヘンダーソン氏は、左投げ右打ちという珍しいスタイルのバッターでした。1979年、20歳の若さでアスレチックスからメジャーデビューを果たすと、1982年にはシーズン130盗塁という前人未到の大記録を達成。通算得点2295、初回先頭打者本塁打81本はいずれもメジャー歴代1位で、「史上最強の1番バッター」として名をとどろかせました。

1979年から2003年まで、43歳までプレーを続け、アスレチックスをはじめヤンキースなど計9球団に在籍。メジャー通算3055安打、打率.279、297本塁打、1115打点という輝かしい成績を残しました。特に1990年にはアスレチックスのリーグ3連覇に貢献し、ア・リーグMVPを受賞。盗塁王12回、シルバースラッガー賞3回、オールスター選出10回と数々の栄誉に輝き、1989年にはアスレチックス、1993年にはブルージェイズで2度のワールドシリーズ制覇を果たしています。また、1989年のリーグ優勝決定シリーズではMVPにも選ばれました。

盗塁の世界記録保持者でもあるヘンダーソン氏は、39歳のシーズンでも66盗塁を記録し盗塁王に輝くなど、まさに「盗塁=リッキー・ヘンダーソン」という印象を野球ファンに与えました。かつて日本の福本豊氏が持っていた盗塁の世界記録を更新した際、なんとなく誇らしい気持ちになったことを思い出します。

イチロ-氏と好対照なスタイル

「MLB史上最強の1番打者」と聞いて思い浮かぶのは、マリナーズで活躍した日本が誇る安打製造機、イチロー氏ではないでしょうか。イチロー氏もメジャー通算3000安打を記録し、快足を生かしたプレースタイルで最強の1番打者と称されました。

MLB史上屈指の1番打者として語られるのは、イチロー氏かリッキー・ヘンダーソン氏のどちらかではないかと個人的には思います。ただし、両者の打者としてのスタイルは全く異なります。

イチロー氏はとにかくヒットを量産し、塁に出て走るスタイル。一方、ヘンダーソン氏は安打数こそさほど多くありませんでしたが、四球を多く選んで出塁し、盗塁を重ねる点が特徴的でした。イチロー氏はヒット数に比べると四球が少なく、打率ほど高い出塁率ではありませんでした。

さらに、ヘンダーソン氏はイチロー氏以上に本塁打を打てるパワーを持ち合わせていました。MVPを獲得した1990年には28本塁打を記録し、1発の怖さを持つバッターでもあったのです。

イチロ-氏もヘンダーソン氏も、史上屈指の選手だったことに変わりはなく、その好対照なスタイルで経歴を極めたところに価値があると思います。

相次ぐ名選手の訃報

今年に入り、MLBを代表する名選手たちが相次いで他界されています。ピート・ローズ氏(この方も屈指の1番バッターでしたね)や、ドジャースの左腕エースだったフェルナンド・バレンズエラ氏などがその例です。特にバレンズエラ氏は63歳、ヘンダーソン氏は65歳と、まだまだこれからという年齢での訃報は非常に残念です。ヘンダーソン氏については肺炎が原因と報じられていますが、もっと長生きしていただきたかったと思います。

私自身、MLBが好きで、昔の選手情報を見るのも楽しみの一つです。ヘンダーソン氏の全盛期については詳しく知っているわけではありませんが、晩年まで活躍を続ける姿は今でも印象に残っています。

現代のMLBは、本塁打か四球か三振かという極端な戦法が主流になりつつあります。その中で、イチロー氏のような安打製造機は当分現れないのではないかと心配しています。一方で、ヘンダーソン氏のように四球を多く選びつつ、一発の長打力も兼ね備えた選手が今後の主流になるのではないかとも思います。ただ、ヘンダーソン氏のように打者としても一流であり、なおかつ快速で盗塁を決める選手は、そう簡単には出てこないのではないでしょうか。それでも、こういった選手が再び現れることを期待したいですね。

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